2歳ごろからは、生活習慣が徐々に身についてきます。
自分でできることが少しずつ増えてきて、大人が伝えた内容を理解し、今から何をすればよいのかを察することができるようになります。
生活習慣をスムーズに身につけるには、まず、子どもにも大人にもわかりやすい「パターン」をつくることが大切です。
「いつもと同じ出来事」=パターンを繰り返すことで、子どもも次にやることが段々わかるようになります。
パターンをつくるために効果的なのは、積極的な声がけです。
たとえば、ペチャットを活用して
「もうすぐお出かけの時間だよ」「お風呂に入ろうよ」「ハミガキしよう」
と予告の声がけをしてみてはどうでしょう。
日常のパターンが生まれることで、生活習慣が身についていきます。
ただし、生活習慣をつくるための声がけには、気をつけたいポイントがあります。
それは「子どものタイミングに合わせる」ということ。
いくら大人が声がけや行動で次にやることを示しても、子どもには「子どものタイミング」があります。
大人だって、好きなTVを観ている途中に「あれやって」と言われると、「ちょっと待って」と言いたくなりますよね。2~3歳の子どもならなおさらです。好きなことを中断してまで大人の指示どおりに行動できるほど、自分をコントロールする力は育っていません。「やだー」と逃げ回ったり、癇癪を起こしたりするのが当たり前なのです。
声がけを成功させる秘訣は、「あと3回これをやったらお風呂に入ろうね」など、次の行動を具体的に予告してあげることです。自分で気持ちを切り替える余白を与えることで、次の行動に移りやすくなります。
ペチャットにも、色々な声がけ用のセリフがあります。
たとえば、
「寝る前におしっこしておこう」「いまから20数えるから、その間にハミガキしよう」
「歌をうたい終わるまでに、お片づけできる?」
など、色々な方法で、子どもが次にすることを理解しやすいような言い回しが用意されています。
他にもお片付けの時間はいつもペチャットで決まった音楽を流すといった、わかりやすいパターンを作ってあげるのもいいですね。
見通しをもって行動する力や、自分の意思で自分の行動をコントロールする力を育てるお手伝いに、ペチャットを上手に活用してみてください。