4歳以降は、集団生活に参加する機会が増えていきます。年中・年長さんになると、集団生活を意識したプログラムが多くなり、子どもたちだけで遊ぶこともできるようになります。
また、先生の指示に従って行動しなければならない場面が増え、自分がやりたいことを我慢しなければならないことも出てきます。
集団生活で思いどおりにならないことがあると、家に帰ってぐずったり、わがままに振舞ったりするようになることがありますが、これは聞いてほしいことがあるというサインです。
子どもが少しイライラしている様子だったら、何があったのかたっぷり聞いてあげましょう。
そして、大人のように上手な言葉でお話しできなくても、「がんばったね」「ちゃんとお話ししてくれてありがとう」とねぎらってあげてください。
外での出来事を自分の言葉で話せたり、我慢できたことを認めてもらえるのは、気持ちを消化するうえでとても大切なことだからです。
この時に気を付けたいポイントは 、ねぎらう前に「こうすればよかったでしょ」「それはあなたが悪かったよね」と いった言い方になってしまわないようにすることです。これでは、子どもは言いたいことが言えなくなってしまいます。
まずは子どもにとって、お家が「なんでも話せる味方に囲まれた、安心で安全な基地のような場所」となることが大事なのです。
「おうちだったら素直な気持ちを話してもいいんだ」と感じられるような声がけをしてあげましょう。
ペチャットにも、様々な声がけや共感のセリフが入っています。たとえば、
「今日はなにしたの?」「幼稚園ってどんなところ?」
など、積極的に、今日あったできごとを話せるような雰囲気をつくったり、
「がんばったね!」「そうだよね」「いいなぁー!」
などと反応してあげるのもいいですね。
もし嫌だった出来事などを、大人には素直に話せないような時も、
「どうしたの?」「お話しよう!なんでも聞くよ」「いやだったね」
と、大好きなぬいぐるみが一生懸命声をかければ、気持ちを打ち明けてくれるかもしれません。
話をじっくり聞いて、がんばったことをねぎらい、「今度同じことがあったらどうしたらいいかな?」と一緒に考えられるようになると、いやなことを跳ね返す前向きな姿勢が育つでしょう。
ぜひ活用してみてください。