ペチャットひろば

子育てとペチャット

このコラムでは、毎日の子育てでペチャットを上手に使う方法の
ヒントを家族心理学の専門家に伺いました。

話し手を変えると、
子どもの反応が変わる。

同じセリフでも誰が言うかによって、腹が立ったり、とても腑に落ちたり、私たちの受け取り方が変わることってありますよね。
親子の関係でも同じように、誰が言うかによって子どもの反応が変わることがあります。今回はそんなお話を家族心理学の専門家の戸田先生に伺いました。

ペチャット(ぬいぐるみ)を通じて
伝えると、
話し手が変わったのと
同じような効果がある。

ペチャットの話を聞いて最初に面白いなと思ったのが、親が言いたいことを、ぬいぐるみという別の立場から伝えられる、ごっこ遊びのような要素があるところでした。
実際は親が操作しているけれどぬいぐるみが話しているようにふるまえる、というのは、コミュニケーションに関する専門的な見地から考えると、話し手を変えることができるということになります。
子どもから見ると、話しかけてきている人が変わった、つまり「話し手が変わった」ように受け取れるということですね。

――なるほど。話し手が変わると何が起きるのでしょうか?

同じ内容を言ったとしても、聞き手の反応、親子だったら子どもの反応が変わる場合があります。多くの場合、コミュニケーションでは、決まった相手に対しては決まった反応パターンができています。
特に「親」が言うことに対して、子どもの中で瞬間的にわきあがる気持ちは、そこまで大きく変わりにくいものです。

――確かに、「お母さん、いっつも〇〇って言ってやだなあ」と思ってしまうこともありました。

それがパターンです。家族間では長い時間一緒にいるため、お決まりのパターンができやすいと思います。同じ相手や同じ反応が悪いのではなく、気楽さに通じることもあります。ただ、それがうまくいかないパターンで固まってしまう場合もあります。
しかしそこで話し手が変わると、コミュニケーションのパターンも変わるので、聞き手の反応に変化が生まれてきます。

「親の言うことを聞く」から、
「ぬいぐるみのお願いを叶えてあげる」に。

例えば、親子間で「おトイレ行っておいで」「行かない!」というやり取りのパターンができ上がっていたとします。つまり、親の「トイレへ行きなさい」という指令に対して、子どもの「行かない」という自己主張が繰り返されている状況です。

そこでペチャットを使ってぬいぐるみから「一緒におトイレ行こうよ」と誘ってみると、「トイレに行って」と同じ要求をしているのですが、親とは違う立場や言い方で「お願い」や「お誘い」をしていることになります。そして、子どもが「親の指令を聞かないといけない立場」から、「ペチャット(ぬいぐるみ)のお願いをかなえてあげる立場」になります。

――結果的には同じ行動を要求しているけど、子ども自身の立場が変わるんですね。

心理学的に考えると、「立場が変わる」=「関係性が変わる」ことによって、人の振る舞い方や反応が変わります。親子という関係性では、普段から親が「指令を出す側」、子どもが「従う側」であることが多いですね。しかし相手がペチャット(ぬいぐるみ)なら、「一緒に行動する仲間」や「子どもがお世話する側」という関係性になることができます。すると、「指令」は拒否したくなるけれど、「お願い」や「お誘い」には同意するという反応の違いが生まれるというわけです。

ペチャットを使った新しい話し手を加えて
親子のコミュニケーションに変化を。

――お願いやお誘いのような柔らかい言い方に変えるのも大事ということでしょうか?

そうですね、言い方を変えると、相手の受け取る印象は変わります。でも、ここで注意したいのが、同じ話し手の場合には、言い方を変えたからといって子どもの反応は必ずしも変わらないということです。

関係性というのは、普段のコミュニケーションの積み重ねで作られます。普段は親が「指令を出す側」で子どもが「従う側」の関係性なのに、急に親が「お願い」や「お誘い」をしたところで、急にはその関係性は変わりません。

もしもペチャット(ぬいぐるみ)が、子どもにとって親のような「指令を出す側」の関係性だとしても同じです。なのでペチャット(ぬいぐるみ)が子どもにとってきょうだいや仲間のような存在になっていると、この方法が役に立つでしょう。

――確かに、急に普段言わないような言い方をされても、とまどってしまって素直に聞けませんよね。

なので、そもそも立場の違う「新しい関係の相手が言う」ことが変化には有効です。特に自己主張ができるようになった時期の子どもは、大人の言うことを何でも拒否することが多いので、大人以外の誰かをコミュニケーションに加えることで今までと違うパターンが生まれる可能性がありますね。

――ユーザーの方から、「親が言っても聞いてくれなかったのに、ペチャットを使うとあっさり聞いてくれた」という声もよく聞くのですが、そういう理由があったのですね。

はい。親がペチャットを操作しているとわかっている場合もあるので、必ずしも劇的に子どもの反応は変わらないかもしれません。でも、子育て中の親子関係ではコミュニケーションに変化をつけるのはなかなか難しいので、選択肢のひとつとしてペチャットを使ってみるのもいいのではないでしょうか。

お世話される側から、お世話する側へ。お世話される側から、お世話する側へ。

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監修

本記事は、心理学をベースに、人と人のコミュニケーションの設計と適切な関わり方を提案する会社Sollationに所属の、専門家の先生方に監修いただきました。

  • 椎野睦

    椎野睦

    産業能率大学
    情報マネジメント学部
    准教授博士(心理学)

  • 戸田さやか

    戸田さやか

    臨床心理士
    心理療法の中でも
    ブリーフセラピーを
    得意とする

  • 森川友晴

    森川友晴

    日本ブリーフセラピー協会
    千葉支部長本部トレーナー
    中学校、高校の
    スクールカウンセラー

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