このコラムでは、毎日の子育てでペチャットを上手に使う方法の
ヒントを家族心理学の専門家に伺いました。
“つい言いすぎてしまう”を
減らす方法。
日々の子育ての中で、イライラしてつい言いすぎてしまったり、言い方がきつくなってしまうことってありますよね。
でも、なにかを言う前にほんのひと呼吸おくと、言いすぎやきつい言い方は防げるかもしれません。
今回はそんなお話を、専門家の方に聞きました。
感情のまま発信すると、
内容ではなく感情だけが伝わってしまう。
言葉のやり取りは、思いついた瞬間に発言できるので早くて簡単なものです。
けれども、忙しい毎日の中では、ついついよく考えず感情的に発言してしまい、「しまった…言いすぎた…」と思うこともありますよね。
感情のまま発言すると、本当に伝えたい内容が伝わらず、感情的になっているとか、なにか怒っている!ということだけが伝わってしまいます。
例えば、寝る前におもちゃで遊んでいる子どもに「いつまで遊んでるの!」と親が言う時、本当に伝えたいことは何でしょうか。
おもちゃを片づけてほしい、歯磨きをしてほしい、トイレに行ってほしい、ベッドに入ってほしいなど、たくさんの「伝えたいこと」が含まれています。
これだけ盛りだくさんの内容を、「いつまで遊んでるの!」というたった一言から完璧に読み取ることなんて、子どもには難しすぎます。
――何気なく口にしてしまう一言ですが、実は伝えたいことがたくさん入っているんですよね。
本当はひとつひとつ言いたいことやその理由を具体的に伝えてあげたいですよね。
けれども、一日の終わりにおもちゃで散らかった部屋を見ると、つい一言目に「いつまで遊んでるの!」と口から出てきてしまっても仕方がないのかもしれません。親だって忙しかったり、完璧ではないのですから。
でも、子どもからすると、怒られた!ということだけが強く印象に残って、悲しくなったり、機嫌がわるくなったりしてしまいます。
ペチャットを操作する時間が、
親にとってクールダウンになる。
ペチャットを使うときには、次にどんなセリフを言おうか、どんな言い回しが良いか、考えて作業する時間が生まれますね。
操作をするときのこの時間は、自分自身のクールダウンになります。言いすぎを防いで、より適切な言い回しを考えることができます。ペチャットらしい、柔らかい口調や言い回しのセリフを使えるのも魅力です。
――普段ならそのまま発言してしまうのが、ペチャットを使うと操作する=考えるという時間ができるのですね。
ペチャットを操作する時間は、コミュニケーションにひと呼吸のすき間を作ります。
直接言うよりも少し手間がかかりますし、本当に忙しい時に使うのは難しいかもしれません。
でも、たまには、そのすき間を利用して、伝えたい内容がどうしたら上手に子どもに伝わるか、ゆっくりセリフを考えてみるのもいいのではないでしょうか。